肝臓機能維持のドッグフード

肝臓機能の重要性

肝臓は、体の中に入ってきた毒素を分解してくれる非常に重要な機能を担う臓器のひとつです。
また、栄養素の分解・貯蔵・血液の主成分の合成など、その他にも様々な働きをしています。
しかし、犬は肝臓の痛みを感じる神経がないため『沈黙の臓器』などと言われています。
そのため、肝機能に障害が起き機能が低下しても、なかなかその症状に気づくことができず、気付いた時には症状が悪化している場合が多いのが現状です。

肝臓機能維持をサポートするドッグフードの特徴

http://www.tennllama.com/kan.htmlにも書いてあるように、肝臓機能維持をサポートするドッグフードは、肝疾患に伴う肝性脳症を呈する犬に効果的なドッグフードです。
また、消化性の高い食物性たんぱく質を使用・銅の含有量を制限・必須脂肪酸や亜鉛の含有量も調整されています。

【特徴1】
高アンモニア血症と肝性脳症に配慮しているため、大豆分離たんぱくなどの高消化性たんぱくを使用しています。

【特徴2】
肝細胞内の銅蓄積に配慮しています。
そのため、銅の含有量を一般的なドッグフードの75%減(4mg/kg)に制限しています。

【特徴3】
健康維持をサポートせるために、ビタミンE・ビタミンC・タウリン・ルテインといった複数の抗活性酸素を配合しています。

【特徴4】
高アンモニア血症や肝性脳症に配慮しているため、たんぱく質含有量を一般的なドッグフードの35%減の16%に制限しています。

こんな時に与えると効果的!

肝臓機能維持のドッグフードは、以下に挙げる疾患の時に与えると効果的です。

高アンモニア血症と肝性脳症

アンモニアなどの窒素性老廃物に配慮しているので、高消化性の植物性たんぱく質を使用するとともに、適正な含有量に調整されています。
また、アンモニアの吸収現象にも効果的です。

門脈シャント

門脈圧亢進により腹水や体液貯留に配慮されているため、ナトリウム含有量も0.2%となっています。

慢性肝炎

慢性肝炎の治療に効果的です。

銅蓄積性肝疾患

胆汁うっ滞による肝細胞と間質への銅蓄積に配慮し、銅の含有量が制限されています。

尿酸アンモニウム結石症

尿酸のもとになるプリン体の含有量が少ないので、食事療法として効果的です。
【参考文献】
http://www.endinfosys.com/atanasoff.html
http://www.e-littletown.jp/liver-function.html