残飯をドッグフードをしてあげていいのか

犬の必要な栄養素について

 犬は、たんぱく質・炭水化物・脂肪・ビタミン・ミネラルの5大栄養素に水を足した6大栄養素があり、そのバランスは比較的私たち人間に似ているといわれています。

 しかしながら犬は、私たち人間より多くのたんぱく質を必要とします。
なぜなら、摂取したたんぱく質の約30%が被毛や皮膚の維持に使用されているからです。
そのため、犬の健康状態は被毛(毛ヅヤ)や皮膚に表われるとも言われています。
 栄養素のバランスとしては私たち人間にとても近い部分はありますが、この栄養素が欠如することにより犬の健康状態が損なわれる可能性もあるため、栄養管理はとても重要になるのです。

犬に残飯をあげると…

 今では、「犬にはドッグフード」がほぼ当たり前と言ってもいい時代になりましたが、かつては、犬は人間の残飯を食べて生活をしてきました。
もちろん、人間が食べているものを与えることは悪いことではありません。
必要な栄養素のバランスが取れていれば、手作り食や残飯を与えても問題はないでしょう。
しかし、ここで注意しなくてはならないのが、犬と猫のビタミン・ミネラルのバランスが私たち人間とは大きく異なるということです。
犬は、多くのビタミン・ミネラルを必要とするため、私たちが食べた残飯を与えるだけでは必要な摂取量を半分も得ることが出来ないのです。
 また、人間の食べ物は味が濃いため残飯を食べ続けることにより糖質+塩分の過剰摂取により肥満や腎機能低下のリスクもあるため、注意は必要になります。

食べてはいけない食べ物も知ろう!

 残飯をあげたり手作り食をあげるなど、私たち人間が食べるものを犬に与える場合、犬が食べてはいけない食材があることを覚えておく必要があります。
時には生死に関わる場合もあるので、与えるときは、食べられないものがないかチェックしてから与えるのが賢明です。

ネギ類

 犬にネギ類を与えると貧血や血尿を引き起こします。
これは、生のままあげるだけでなくお味噌汁などを与える場合にも当てはまります。

チョコレート・ココア

 これらに含まれるカカオが原因で起こります。
摂取量によっては嘔吐・下痢・突然死を引き起こす可能性があります。

キシリトール

 低血糖状態(震えや昏睡)などを引き起こします。

ブドウ類

 急性腎不全を起こし、時に死に至る可能性もあります。

アボガド

 嘔吐・下痢・呼吸困難などの症状を引き起こします。

 万が一、これらの食材を食べてしまったら、自己判断せずに動物病院に相談しましょう。
このように、犬に人間の食べ物を与えることは、犬の健康のためにはあまりよくはありません。
やはり、犬には栄養素のバランスがしっかり取れているドッグフードを与えるほうが良いでしょう。