便からドッグフードを見極める

犬の便について知ろう

 犬の健康状態は、便を見れば分かると言われていますが、それにはまず、どのような便が健康なのかを知ることが必要です。

【硬さ】
 ティッシュ等で掴んだ時に、程よい硬さがあり、シーツに便の跡が残らないのが理想です。
硬すぎる・軟便の状態が、1回だけであれば一過性の可能性が高いですが、繰り返し起こる場合は何か病気の可能性もあるので注意が必要です。

【臭い】
 便なので、臭いがあるのは当然ですが、運動量によって臭いは変わってくるとも言われています。
一般的に、散歩によく行く犬のほうは臭いは少なく、室内で過ごすことが多い犬のほうが、臭いはするようです。

【量と回数】
 1日1回~2回程で、1回量があまり多くないのが理想です。

便の状態で分かること

 与えているドッグフードが愛犬に合っている場合、愛犬の便の1回量は少なくなります。
これは、腸内で摂取した栄養素(たんぱく質)がしっかりと消化吸収されていることを意味します。
摂取されたたんぱく質は、小腸で消化酵素に消化され、アミノ酸まで消化されてから体内に吸収されます。
この時、未消化のたんぱく質が大腸に運ばれ善玉菌によって発酵され便となるのです。
 つまり、食べているドッグフードが愛犬に合っている場合、しっかり消化吸収されていることになるので、便の量が少なくなるということです。
 

愛犬に合ったドッグフードを与えよう

 よく、ドッグフートを変えたら便の量が増えた・減ったというのを聞くことがあります。
これは、愛犬に合ったドッグフードかどうかを意味しており、安いドッグフードか高いドッグフードかは関係ありません。
もちろん、良いドッグフードは原材料にもこだわっているため良いのですが、大事なのは愛犬に合っているかどうかです。
たくさん食べていても、消化吸収されなければ栄養不足になってしまいます。
 便の量が多い気がする…そんな疑問を感じたら、ドッグフードを変えてみるといいかもしれません。